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【2025/05/20 10:07 】 |
似て非なるもの
中国茶器をはじめテーブルウェア周辺を紹介したいと思っているこのカテゴリーですが、最近、長期滞在が適ったため日用磁器(後日用語解説します)以外の「倣古」世界で茶器を含め最高級のいいものに出くわす機会が増えてきたので、茶器と合わせ是非室内装飾に関わる品もこちらで随時ご紹介したいと思います。

倣古になりますと、過去の作品の写しとなりますのでその性質上(古典からヒントを得てデザインを変えた写しで無い物も多い)現在全く同じデザインの品が沢山出回っています。

ヤフオクを見てもいろいろ出ているのですが、ネット上で見る物と実物はやはり大きく違うことが多いものです。

しかしいろいろなクラスの工房が作りますので、同じデザインでも素材、工法、技術、職人のステータスなどピンキリで見た目が似ていてもコストが全く天と地ほど違ってきます。

簡単な例を一つ例にとると同じ絵でも絵の具が化学合成絵の具と天然のものでは天地ほど値段が変わります。また同じ絵の具で同じ人物が描いたとしても、生地が本景徳鎮の轆轤引きと型圧し量産生地では価値が天地ほど違います。この辺がネットで見ると判断しにくいのと、売り手やお客さんの知識が不足なのとで騙したの騙されたのと言うことがよく起きます。

何でこんなに高いの?という質問も理由が分かって目が利いて来れば納得できることなのです。そして高い物からよく売れて品薄だと言うこと、今後ますます値上がりして手に入らなくなると言うことも。。


日本では残念ながらとても偏った情報操作された中国陶磁器観が蔓延しているところに、古いデータや、誤った情報がそのまま代代ひき写されて既成事実化してしまって専門家に語られていることが実に多く、とても残念です。そしてご専門と自負される層の意識のあり方が後継者の裾野を広げられない第一の原因となっております。

ぜひそれはそれ、これはこれでなんでも楽しめて、その中で時宜に適って最上のものが選択できるようですといいと思いますし、原典主義であってほしいと思うのです。

あらゆる次元でなんら帰属するところが無いと不安な日本人ですから物の見方も原典主義は受け入れられず、自然と声の大きい主張への帰属を求め徒党して白黒他を断罪したがる傾向があります。

これでは何も楽しめませんし事実が置き去りになります。

このブログが皆さんが何者にも惑わされず景徳鎮を純粋に楽しんで頂けるお役にたてればと願います。似て非なるものに惑わされていつまでもご自身の田に水が回ってこないのではいくら組合で稲作をご勉強されても粥すら口に糊することは及ばないでしょう。










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【2011/07/16 11:08 】 | 中国茶器 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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