

セミアンティークになった旧国営磁器工場石炭窯製品。
この当時量産品にも景徳鎮現地の土が使われていた。
材料は昌江を船で幾らでも運んできた。
間もなく取り壊されるであろう「為民瓷廠」の巨大煙突。
煙突と窯窯を結ぶ巨大なパイプラインは寸断されながらも
今でもところどころ姿を留めている。
地所は個人に買われたらしいのでそのうち再開発が進むであろう。
終戦後の軍需工場跡地と言えば年配の方は雰囲気が掴みやすいであろう。
子供の格好の遊び場となり、広い工場建屋は小規模工房が分割間借りして
いろいろ雑多の物を焼いている。
共産主義の残照の様な空間が広大に広がる。
この茶杯はそうした国営工場で一時的に企画して作られた農村の特別贅沢な新婚用品の一つなのである。こう言うものを使った世代は60代から70代に突入しているはずである。「花花緑緑」と言う言葉を思わせる土臭い田舎風装飾は今では出せない味わいで時代をにおわせる。人民公社の時代である。
江南の景徳鎮で石炭窯が使われるうようになったのは改革開放後の49年以降のはずで、しばらく使われて新燃料と交代でお役御免となる。
煙突から出る石炭の煙で公害がひどく、街じゅう真っ黒な煤だらけだったが煙突と共に公害も姿を消した。夜空の星が見える景徳鎮を誰が想像したであろうか?
そうした時代の工法と素材の生き証人の様な製品がこの茶杯である。
今いれば粗末なものであるが、当時はどんなに贅沢品で夢見心地の中で使われてきたのであろう。
しかしよく見ると粗末とはいえ土も焼きも現代のものよりはるかにしっかりとしていい感じであることが理解できる。これが景徳鎮オリジナル素材なのだ。高級なものではないが、景徳鎮伝来の工法で地元で調整された土で焼いたものはこうなると言う見本のようなものだが、あいにくとこうしたものが既に手に入らない。
似た物はあるが既に最近のものである。
80年代には既に見かけない焼き上がりと土味、釉薬だ。
金彩が擦り減ったり上等のものではないが、日用愛用いただきたい
時代の味わいが溢れている。
旧国営工場の従業員宅からアウトレットとしてその昔現物支給の形で配られたものがまとまって出てきたのを販売しています。
買い占めましたが数に限りがあります。コンディションの良い物から出荷しますのでお早めにお求めください。
こちらに直接お問合せ頂いても結構です。
景徳鎮より直接発送いたします。
必要な個数があればそちらもお問い合わせください。
現時点で10個までは揃えられます。
口径約7.4cm、高さ約5.5cm。
こちらは直販も致します。(~2011.8.15まで。)
小売り価格はコンディションで価格が違います。
A4,000円
B3,000円
C2,000円
卸しはお問い合わせください。(実店舗のある場合のみ限定)
中国からの航空便発送になります。
送料、発送経費はお客様の負担となります。
詳細はお問い合わせください。
また現地での納品もスケジュールが合えば可能です。
入金は中国銀行景徳鎮支店となります。
個人のお客様で購入額が送料と合わせても少ない場合はご不便おかけしますので例外的に日本国内の金融機関口座もご用意いたしますのでお問い合わせください。
また繁忙期には小売りは中止致します。小売り期間を明示致しますのでよろしくご参考ください。
尚、製品の特性と営業地点の立地上返品はお受けいたしかねますので
予めご理解ください。
到着時破損、商品間違いなどについては今のところ無いので万一破損の際はご相談ください。
初めてのお客様、品物を見て決めたいお客様は最寄りの小売店をご紹介いたしますのでそちらにお問い合わせください。
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