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何年前からか中国のオークション、ショッピングサイトのタオバオで私も見たことがないような小雅製品がどっと出てきた。
ちょうどその頃、日本の某デパートで、上海方面から流れたらしい小雅の半製品の盗品など販売された経緯が有り、状況が把握できず撹乱されたことがある。 日本で盗品を販売した業者が偽日本人を名乗ったり、色々な人を騙し利用して工場長に直接連絡してきて私との乖離工作をしたり、すべてが日本で知れたら私を道連れにして死ぬようなことまでほのめかし、結果、警視庁の勧めで私は東北に移ることになった。その後津波に遭う。これぞまさにとんだ白波に持っていかれたのは洒落にはならない。 この時初期小雅の最高傑作はほとんど海に沈んだ。 さて、今振り返って見るに、以降現在に至るまでネットから店頭までの市場にどれだけの初期小雅が並んでいるであろうか。。 つまり、これは偽物がほとんどということである。現在の小雅はお札のように真似されにくい面倒な技術を多数投入しており、最高級のものは誰も真似しようとしない。 普通のラインのものは国内市場によく見られるデザイン、市場での競争用で、これまた真似されない。 つまり、偽物作者が、一番「小雅らしい」と認めて常に贋物を作るのが、初期小雅なのである。 見た人がパッと見てあ、小雅だ、と思う製品が私が関わったものだというのは皮肉である。 今の中国市場はスタイルより個々の画にこだわりすぎてどのブランドも統一感がない。 其の辺、作家という存在に複雑な思いがある工場長には、画で行きたいという思いも強いのがわかる。しかしそれは現実の市場のニーズには合っている。 個々の超絶技巧の画を模倣したところで贋作工房はそのレベルの職人を雇いきれず割に合わない。結局初期小雅のパターンを習得してある程度うまくなって自分たちで作るしかない。だから小雅の偽物は家族経営の小工房で描かれることが多いようだ。現在私の知る限りは4箇所で偽物が作られて売られている。習熟したパターンだと素晴らしく私でも瞬間あれっと惑わされることがある。何も偽物を作らなくてもここまで腕が上がったのならいずれ私が雇いたい。 で、お客さんにはこんな雑談あまり意味がないでしょう。 贋小雅の見分け方。お知らせします。 まずネット画像では既に判断は無理です。あるものは本当によく描けています。 画の情緒を読むとすぐわかるのですが、これは普通の日本の教育を受けた人には無理です。 まず、現実的なのは触ってみることです。磁土や釉薬が違うのでわかりやすいです。 小雅は花びらのようにサラリとしています。偽物は今日本で普通に売られているような磁器のヌメっとした肌をしています。もう一つ。偽物のポット、急須はほとんど全て型で作っています。 本物より軽いのですぐわかります。またはポットの底にぐるりと型抜きの特徴の凹みの輪があります。ただこれすらもカンナで削られるとわからないので、重量が目安でしょう。それと土のみつども違います。もう一つ蛍光灯で透かすと透けて見える肌の色が違います。些かの暖色も感じない、冷たいガラスのような白は偽物です。型押し用の台湾土です。 あとは売ってる場所でしょう。本物の小雅はまずもってあちこちで売ってません。 景徳鎮の段階で半分は政府の役人や著名人の紹介できた富裕層の個人客が買って行ってしまいます。残りは直接取引ある全国の高級会所に送られます。取引ある普通の小売店はごく少数です。迎茶も入ります。ただ中国の焼き物は小売店といっても売り上げが違いますので、くれぐれも店主に値切ったりとか傲慢な日本人観光客の態度は取らないでください。 あの人たちは1メーカーの製品だけでも年間数千万売上があります。身なりなどで軽く見ないでください。あなたが客とみなされたときは大きな自宅に呼ばれて食事をご馳走になりながらじっくり買い物させてくれます。東京のデパートだって上客と一般客と入口が違いますから、中国もおんなじです。 PR |
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