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今回おすすめは高級倣古の中でも薪窯焼き、老料の特別なものです。
この世界でもトップ3に掲げられる職人率いる業界有名工房の胎に昔のものに特に忠実に制作したもので、同じもの、ないし同列のものは清朝の官窯と誤認されてほとんどが世界中のオークションの図録に出てしまっています。マイセンブーケやヘレンドのビクトリアがずっと作り続けられるように、定番なのですが、中国は書の概念や完成されたものを崩さない概念が強く、乾隆の画面には乾隆款、雍正の画面には雍正款が入れられ完成とします。 かたくななスタイルの踏襲。これが乾隆の画面に雍正の款が入ると、教養のないまがい物となります。 倣古は各時代ありますから見抜ける目があればいいのですが、ほとんどが見抜ける目がありません。かと言って逆に昔の画面に現代の書体や小雅など現代風のものを書き込んだら雰囲気がぶち壊しです。。やはり様式美の世界なのです。それが年号まで書体として鑑賞に入れてだから素人にはややこしくなります。 まあとにかくそれだけ素晴らしいものです。本物なら官窯で高くて手が出ませんが、同じ素材で同じ工法、ほぼ等質でこういったものが身近な価格でつかえるわけです。 絨毯ならシュメルバンクのようなものです。 ただこういったものとていつまでも簡単に手に入るわけではありません。 以前仕入れたものはもう完全に姿を消しています。 これらは量産体制に有り今後も作られ続けるマイセンやヘレンドと違いすぐに消えてしまいます。一期一会のこれから大切な宝物になってくれるものです。 「倣古が偽物で捨てるだけの価値」とは狂信的な骨董マニアの屈折した正義感で自分たちの独りよがりの道徳観であり、それなら今右衛門や柿右衛門や唐草模様の風呂敷は今作られたものは全部偽物かという話になります。作り手を初めから下に見た発想です。素直にものを見て使えない人たちは後進を育てられず先細り、いずれ瓦解することになるでしょう。骨董好きは人を育てず己も育たずひたすらものに埋もれ寿命を迎えるきらいがあります。あの世には何も持ち込めません。 排斥することより、共存、取り込むことこそが、それぞれのオリジナリティーを将来にわたって発揮できる道だと思います。 PR |
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