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【2025/05/20 01:01 】 |
生地の彫りについて
景徳鎮の磁器にも浮彫や透かし彫り、線彫り、貼花+彫りなど様々な彫りが施されることがある。

この彫りの上から釉薬をかけた物や、掛けないで生地を活かしたものなどさまざまである。

ところが最近は人件費の高騰で職人が雇えなくなり石膏の型で彫りまで作ってしまうものがかなり多い。釉薬をかけてしまうとなおさら手彫りかどうか素人にはわかりにくくなる。

工房や卸元では総手工と型製では当然値段に格差をつけて販売していることがほとんどだが、店頭ではほとんど区別なく売られている。

景徳鎮はありとあらゆる工程が分業制であり、それぞれの専門の職人が担当して働いている。それぞれの職人にもランクが色々あり、土こねから絵の具の調整までいろいろな専業の人がピンからキリまで存在する。
それらを全部一流の人を集めて一流の人が監督しないといい物は出来てこないが当然それは価格に跳ね返る。

量産世界や個人で作る陶芸家の世界とは別世界で、人件費という化け物がいつもくっついてくる。しかも景徳鎮の土で手工で、しかもあるときは薪窯で焼成する限りは成功率は必ず半分以下に落ちる。。

薄い生地に彫刻する段階でまず割れたり失敗が出て、それを焼成するときにまた歪んだり割れたり降り物が付着して失敗して、生き残ったものに何度も色載せ焼成を繰り返すうちにまた失敗が出てという具合に、官製品ができるまでには相当な苦労とロスがある。

私は景徳鎮の磁器の安物は非常に高く売られていて多くの業者に対し疑念を抱いているが、高級品に関しては安物の「名声」に引きずられて値段が上がらないばかりか、他国で同様のものをあれだけ人と材料を投入して作った場合と比べてまだまだとても安価で買いやすい値段だと感じている。

しかし中国もいつまでもこんな状況ではないであろう。









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【2011/08/13 12:15 】 | 景徳鎮よもやま | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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