
画像は薪窯で焼成した本景徳鎮胎です。絵付けは老料の粉彩。
最近はガス窯でもあらゆる技法で風合いを出せるようになりましたが
あの薪の不均一な焔の作り出すゆらぎのある風合いはやはり薪窯焼成独自のものです。
古来よりの伝統顔料各種とその重厚感、落ち着きで大変相性が良いものです。
ある一定の贅沢を求めたい方には是非薪窯焼成の風合いをお楽しみいただきたいものです。
最近は日本でも中国でも労力、コスト、歩留まりの観点から薪窯から遠のく傾向が強まっています。瀬戸や織部だって薪で焼いてる人はどれほどいるものか。
私たちは敢えて難しい、そして貴重な素材、技法に取り組んで参ります。
でも燃料が変わってもそれぞれにいい出来のもの悪い出来のものがありますから
間違っても焼成燃料だけで優劣は付けないでくださいね。
日本のお客さんは戦後の教育で○×問題とか選択問題式に刷り込まれた、思い込んだ知識の範囲でだけで物の善し悪し、好き嫌いを決め込んで正解以外は却下してしまいます。是非マニュアル的先入観、偏見を遠ざけて、出会ったもの出会ったもの何でもよく観察してください。きっとそれぞれの良さが見えてくると思います。
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