

線描が飛ばないよう、色絵の具の保護を兼ねて珠明料で薄く上掛けされる絵付け。この珠明料を知らない人が透明な縁どりになっているのを見てプリント絵付けの糊しろと思いこんで譲らず、騒ぎになる。
顔料には必ず膠(にかわ)のような物が無いと紙と結合しないのと同じだ。
先日ある飲食店で、給仕された水にゴミが浮いていると大騒ぎしていた客がいた、レモンの搾り汁が入っていると聞かされてもなかなか降りあげた拳が下ろせないでいた。
相身互い、そう言った精神の社会が顧客と店の信頼関係を作っていたはずの日本だが、高度経済成長の頃「お客様は神様」のような商売人を馬鹿にした隷属的な、そして社会差別的発想を半島から巧妙に持ち込んで広めた人間がいるのでいつの間にか一般に浸透しておかしなことになってしまった。ただ媚を売ったり、どっちかを弱者に決めつけて叩きつぶすような発想は日本らしくない。
おまけに、神様の裏を返せば消費させてやろうと言う商魂。
売り手に思いやりが無くなれば買い手はいつも騙されまいと
消費者意識で防衛過剰に。
潜在的に過度な被害者意識が無ければ、店が手描きだと言って何時間、何年にもわたり説明していればそれで分かるはずである。
毎日使っていて、ある日突然誰かに何か悪いことを言われて全部疑い出す。
こんな消費者は始めから客の資格など無い。
全く物づくりの苦労も知らないし、客としての責任も無い。
必ず裏であそこの物はどうだこうだ言うのは日本人の習慣ではないか。
そんな事でいちいち毎日使ってる物を疑いながら暮らして息が詰まらないのか?
もうそんな事ばかりに付き合うことに終始させられるのはまっぴら御免蒙りたい。
客は選ばないといい仕事ができない。
先日も日本の大手企業の下請けが余計な事を言ってきたが、そんな注文断った。
物づくりの仕組みが分かっていない。
金を払えば何でもできると言うのは間違いだ。
一回きり、二束三文の仕事で、生産ラインをまわせと言うのだ。
一体幾ら予算がかかると思っているのか??
担当者にも、潜在的に客は何をしてもいいと思っていないか?
当然どこでも断られたはずである。
相身互いが復活すれば信頼感が回復し日本で働く全ての人の日常のストレスもだいぶ緩和されて仕事がますますスムーズに楽しくなると思うのだが。
まず日本人らしい意思の疎通が外来発想で完全に阻害されてしまっている。こんなことでは中国や韓国においあげられる。
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