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景徳鎮の冬の夜空に花火が上がった。
雑踏の中、立ち止まってしばし眺めた。 ああ、誰かまた亡くなったのだ。 明日の未明、楽隊を先頭に、葬列は棺を担いで紙銭を撒きながら 墓地のある南山へと向かう。 この仕事をしていると、人の死目に行き会えないことが多い。 帰りの機上の新聞で訃報を知ることもある。 伯父の葬儀も無事終わったであろう。 いつも私はそんなものである。 もしいつか一人で死んでも誰にも恨み言は無しだ。 それまで、精々誰のことも一切よく覚えて心にとどめておこうと思う。 夜の工房で轆轤がくるくると回って、美しい器が次々と生まれてくる。 新しいものが生まれてくるのは見ていて楽しい。 この器も私たちがいなくなってもずっと後世に残っていくものと信じて 送り出したい。 PR |
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