
粉彩、墨彩、本金彩を巧みにあしらったもの。こちらも非売品です。最近時々往時の輸出品を復刻したものが見られますが、そのほとんどが所謂工程も素材も「レプリカレベル」。。真面目に真に伝統の意を受け継いで作りこまれているものが見られません。景徳鎮の人脈中枢にいて、ようやく年に一回か二回しっかりしたものに出くわすと必ずロットまるごと買い込むのですが、自社で作ろうと思ったら素材から全部変えたり生産ラインを組み直したり大仕事です。それだけ作るのが大変なもの、得意技が工房ごとに違うわけです。一枚ごとに手作りの総手工の皿は生産ロスが多くて作られないもので存在するだけで貴重です。しかもガス窯じゃないんで一枚ごと丁寧にサヤに入れて焼くんです。数十枚焼いて歪んだり割れたりして、絵付けに使えるものがせいぜい6割ぐらいになって、それから上絵を何工程も施すうちに更に使えるものが少なくなってくる。毎度10枚ぐらいしかできてこないのを更に選ぶ。。量産品にはない世界ですし、買い付けるにも生産開始から長期間工房に通って関わらないといいものは入手困難です。小雅外事所セレクトは言ってみれば私が連中に合わせられるほど超ヒマだから存在します。というわけでこの皿セットも今回は備品として非売品です。願ってもなかなか得られないだけじゃなくて、今後こうしたものがいくらで作れるかと思うと怖くて手放せないのです。。
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