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岩手では誰からも関心持たれない相当静かな山暮らしですが、中国、景徳鎮に着いたとたん朝から電話が鳴りっぱなしです。昨日は工場長の誕生日で、久しぶりに家族とだけの会食になりました。
観覧できる新工場と展示館、飲食施設の一体化した市の陶磁文化旅游開発区の整備も順次進み、施設の設計ができてきました。小雅はおよそ延べ建物面積5000平米の施設で、生産館と展示館に大きく分かれ、展示館に飲食が付随します。来月以降、劉市長の引率で代表団フランス視察に参加します。景徳鎮とフランスの陶磁器産業は解放後設備などフランスから導入した歴史的関係があります。 市長から行くか行かないか電話が来ただけなので具体的にはわかりません。おそらくセーブルの訪問ではないかと思っています。清明節も明けて連日の初夏並みの好天気に全国からの訪問客も多く製品が不足、この度の日本向けは少しですが厳選中の厳選です。工場長と二人で線一本まで1時間かけて吟味。絵画的に優れたものを選びました。これまで材料の質や手間でマイセンやヘレンドよりよほど大変な作品がそれ以下の価格で販売できていましたが、習近平政権の奢侈禁止令で膨大な余剰資金が各工房に落とされなくなったことや底辺工場の茶器乱造により茶器市場が停滞したことで、高級大型品制作予算と素材の余剰を使って安く贅沢に使って茶器に回していたラインが一気に廃止され、茶器は廃業するか高級大型美術品に移るかで、これまでの皆さんに紹介してきた作品を作った職人や先生方はより高いものの制作に移ってしまい、材料も茶器や小型の実用品までは回ってこなくなりました。 なんとか、駆け回って各社の過去の在庫や少しだけ出来たものをかき集めていますが、今後は今以上に、私の目を通過するものは自社製品以外入手難になるでしょう。関係店頭にはこれからも同量の製品は並ぶと思いますが、入手はこれまでの10倍は困難になると思います。もう手に入らない、作られないものが多すぎて、今後売る予定だった在庫のものも、かなりのものが中止してコレクションに回す以外ありません。今回他社製品で仕入れられた数は小雅の面子を使い切っても十分の一。しかも僅かにある茶器は高すぎて、仕入れて良いものか躊躇します。 もし仕入れると世間並に値付けすると粉彩工夫杯4客セット48万ほどの売価になります。しかしそれはそれは素晴らしいです。自分用に買うか悩んでます。工夫茶は私はやらないのですが、ものだけ見たら、「次回」はないので買いなのです。事態の予測ができず持ってきたお金が足りないので帰国ギリギリまで検討して売れ残っていたら買います。いいものの数が減って、とびきりいいものが少しという現状です。小雅の価格が割安に見えます。 小雅も私の出すロットは絵付け師も把握厳選して老同士の人物で言えば小指の先から視線に至るまで絵画的に素晴らしいものばかりです。山水も意境に富んだものでパターンは同じでも独立して鑑賞すべき優れたものです。 一般に私と工場長が自ら選んだものは中国では尾鰭がついて(笑)かなり珍重されています。 同じパターンでも似て非なるもの。中国のすべての都市を回っても店頭では買えませんのでご期待下さい。 小雅はこの度の奢侈禁止令の影響はほとんど受けず、既に禁止令前より右肩上がりです。バブル的売名ではなく、地道な質と名が釣り合った謙虚な姿勢が最大の勝因と分析します。九段その他のベロ藍ブランドは一気に減速。大資金でどう転業するか見ものです。 小雅関連は以前と製品の本質が変化しました。 全くとんでもない古典の世界に入り込んでいます。 初めて見る方、康熙、乾隆の本物を知らない方は戸惑うかもしれませんが じっとお手元で半月も眺めて見てください。 衣服で例えれば化繊が絹に、それが今度は普通の絹がブルサやカンボージュ、ムガに変化しています。 まもなく小雅はじめ博物館がみなさんの手のひらに落ちてくるでしょう。 デパートで中間コストを最大取られて量産ブランドを扱う意味があるのでしょうか。 今回のフランス視察でもしもセーブルを見学できたらそのへんを参考にしてきます。 PR |
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