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旅の伴に南宋琴を持ち歩くのもこの中国では安全上不安なものがある。無粋ではあるがこう言った物はやはり文物として博物館か金庫に納めるしかない。
そこで新しい琴を求めることにした。 北京では流石に皆清朝や明朝の物を勧めてきてくれるがそれとても贅沢なもので、この度は本当に新しい現代作家の物を探した。 ところがこれがまた作家物がどれも良いのは10万元以上する。 もう倍も出すと清朝の安い方が手に入る。 これではバランスが悪いので安いものを徹底的に見てたまたま出来の良いものを探すことに。安い物は1500元からある。 旅先で庭めぐりなどしながら弾くのだから少し遊びのある物が欲しいと、芭蕉の葉の形をした蕉葉琴を特に探すことにした。 いろいろ見るうちに楊州と四川の作家の両方に頼むことにした。 どちらかが当たれば幸いであろう。 呉先生の書斎でよく明代の蕉葉琴を弾かせていただいた。 あの形がどうも好きであるが、あまり装飾の激しい物も如何なものかとも感じる。 市場に出回っている物は安定して作りやすい杉製。 しかも桐として出回る殆どが泡桐であり、四川で言う青桐、梧桐の本式の物は加工が難しいのと、材料の枯渇と材を寝かせる期間が長いためどの作家も作りたがらないのでほとんどお目にかかることができなかった。 材木の見分けは難しいので泡桐も梧桐と言ってしまえばほとんどの人がそれで気がつかない。店も作家もその辺は器用にこなして売りさばく人が多い。 日本のコメは今年はどうであろうか? 皆が皆テレビに出てくるような立派な農家や米屋ばかりではない。 日本の世の中が中国のように始めから皆が嘘つきだと言うことが前提になってしまってはおしまいだ。世の中が疑心暗鬼にならなくてすむように細心の注意を払うしかない。そのためには買い手にも正しい知識をもつ努力をすることが必要だと思う。 桐に種類があることをはじめから知るべきだ。 長年まともなものを売ってきていつも理不尽に疑われ続けてきた私にはそう思える。 PR |
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